えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

空ばかりを眺める毎日

10月は自分のことばかりではなく、夫の予定もいくつも入っていた。

総合病院の脳外予約、療養型病院の歯科予約、整形外科クリニックの予約と病院だけでも3か所もある。他に、今月は床屋さんにも行きたかったし、インフルエンザの予防接種の案内も届いた。インフルエンザの予防接種は整形外科のクリニック受診時に一緒に受けることができるけれど。

 

脳外科と歯科は予約だ。だから、お天気がどうのこうのなどとは言ってはいられない。だけど、受診日の1週間前からテレビの週間天気予報を見ては一喜一憂している。

とりあえず、脳外と歯科と床屋さんは済んだ。あとは整形外科受診とインフルエンザの予防接種が残っているだけだ。

 

脳外科の時には晴れの予報で安心していた。

歯科受診の日は初めは曇りだったのに雨の予報になり、がっかり。毎日、予報が変わらないかと期待を込めて天気予報を見ていた。

当日、朝早くは雨。一旦上がったと思ったら出かける間際にパラパラと降り始めた。療養型の病院は屋根のあるところで車の乗り降りができるけれど、それでも、ひどく降ると濡れるし、夫を降ろしてから車を駐車場まで移動しなければならないので大変ではある。まあ、受診が終わり家に戻るまでは大降りになることもなかったので(帰宅後、しばらくしたら大降りになった)ホッとした。

 

この間の日曜日は貴重な晴れ間だった。

夫と出かけるのはお通じの具合を見ながらなので心配したけれど、無事に床屋さんにも行くことができて一安心だ。

 

後は整形外科受診が残っている。

そこは予約ではないのでこちらの都合で受診できる。だけど、内服薬が今朝終了した(予備の内服薬が10日分はあるけれど)。

インフルエンザの予防接種も受けておきたいし、デイケアのお金も支払いに行きたい。だけど、今日は夕方から雨の予報なので、朝から空ばかりを眺め、どうしようかと思案している。

夫には「3時30分ごろまでに降らなければデイケアに電話してお迎えに行くからね」と言ってある。雨が降り始めたら送迎車で帰宅するようにと。

 

さっきパラパラしたようだ。空は灰色の雲に覆われている。いくかどうか、迷うところだ。

だけど・・・

迎えに行ってしまえば受診は隣接するクリニックだから濡れることはない。もしも、受診後雨が降ったとしたら、クリニックとデイケアの中を通してもらえばデイケア側の入り口には深い屋根が有る。そこで車に乗れば大丈夫だ。我家の車庫には屋根も囲いもあるから問題なのは車庫から玄関までの間だけのことだ。

 

もう夕食の準備もできている。内服薬が終わるまでにはあと3回受診の機会はあるけれど、やっぱり今日のうちに行った方がいいような気がする。台風が2つも来ているし、お天気の保証はないのだから。

 

ここまで書いたところで中断。

外を眺めると雨がだいぶ降ってきた。

だけど、考えてみると、夫は送迎車で帰宅したとしても同じことだ。車庫の前で降りるのだから。そう思ったら出かける決心がついた。そして、整形外科受診とインフルエンザの予防接種を無事に済ませることができた。

今は本降りの雨だけれど、帰りは幸いにしてパラパラ程度の雨になり、ほとんど濡れることなく家に着くことができた。

これで今月の夫の予定は終了した。「終わり良ければすべて良し」と言うわけではないけれど、とにかく無事にできて良かった、良かった。

 

車椅子の夫と出かける時はいつも、こんな風にお天気のことばかりを気にしている。気にしたってどうなるわけではないし、雨が降ったってどうにでもなると思ってはいるのだけれど・・・

「似顔絵ッセイ展」に行ってきた

9月は予定がぎっしり詰まっていた。

それらを一つづつ片付け、やっと10月に突入した。

と思ったのに、10月は9月以上に予定がぎっしりだ。その中にはもちろん楽しいことも含まれている。だけど、楽しみにしていたことを一つ、二つ、諦めなければならないほどだ。現に、一つは諦めた。

 もう一つは、20年以上も毎年楽しみにしている内藤勲さんの「似顔絵ッセイ展」なので、思い切りが悪く、諦めきれず、何とかならないかと思案し続けていた。

  

2日は簡単リメイク講座だった。3日も忘れてしまったけれど、何かがあった。7日は自分の眼科受診。9日はシルバー人材センターの人がやっと生垣の刈り込みと庭木の剪定に来てくれた。10日は夫の脳外科受診(デイケアはお休みした)・・・と続いた。そして、12日は大型の台風が来てダイヤが乱れ、13日は晴れたけれど東海道本線は平常運転だと思ったら人身事故でかなり遅れたらしい。14日の祝日は雨の予報。台風の後の雨ではダイヤはどうなるかわからない。今週は美容院の予約と友人との約束が入っている。会期は1日から20日まで。14日に行かなければもう行くことはできない。

 

場所は蒲郡市立図書館。
我家からだと車で片道1時間ぐらいの距離にある。何度も行っているので場所は分かる。だけど、最近は車で遠くまで出かけるのが億劫になってきた。だから、行くのなら電車で行こうと思っていた。

悩んで、悩んで、迷って、迷ったけれど、それでも行きたかった。

テレビでは台風の被害状況を写していた。楽しみだったからと出かけていいものだろうかと思う。それに雨が降っていた。けれど、やっぱり行きたかった。

 

14日の朝、JRの運行状況を確認したら平常運行。もう迷うことなく、家を飛び出した。

 

市内電車に乗って、JRに乗って、ちょっとした旅の気分になった。

だけど、一級河川の豊川(とよがわ)を渡るとき、こんな川の堤防が50cm決壊した所とか、70cm決壊した所があるというニュースを思い、心が痛んだ。

蒲郡(がまごおり)に近づくと、三河湾が見える。晴れた日は青くきらきら光っている海はやはり濁っていた。また、台風の被害状況が頭をよぎった。

 

蒲郡へ電車で行ったのは初めてだった。事前に道順は調べてあったけれど、駅に着くと一応観光案内書で道順を聞いた。

で、教えていただいた通りに歩いたはずだった。なのに、「何だか変だなあ・・・」と思い始めた時にはかなり離れたところまで歩いていた。少し戻り、きょろきょろしていたところ、中学生ぐらいの男子が自転車で私の方に向かってきた。それまで人に会うこともなかったので思い切って聞いてみた。すると、やはり真っ直ぐに歩くところを左方向に歩いてきたことが分かった。この時点で「駅からタクシーにすればよかった」と思ったけれど、ネットで検索した時に徒歩で12分とあったので歩くことにしたのだから仕方がない。結局、彼には詳しい道順は聞けず、戻ることにした。 

 

行く方向を定め、誰かに会ったらもう一度道を尋ねようと思いながら歩き出した。それにしても人に会わない。しばらく大通りを戻り、住宅がある方に向かってみた。すると、住宅前の駐車スペースに車が入り、50代と思われる女性が車から降りたので聞いてみた。

その女性はちょっと困惑した表情で「かなり離れているから歩くと20分以上はかかると思いますよ」と言われ、見ず知らずの私なのに車で送ってあげるとまで言って下さった。

「方向だけ教えて下されば歩きますから」と言う私に「図書館の隣にあるJAまで行く用事があるから送りますよ」と何度も行って下さり、結局、送っていただいた。

こんな親切な方がいる蒲郡、私は一瞬にして大好きになった。

 

そして、無事に 内藤勲さんの「似顔絵ッセイ展」を見ることができた。

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 今年は昨年度の展覧会で募った似顔絵リクエストの作品(樹木希林・根尾昻・ザ・ビートルズ)を合わせ、16作品が展示されていた。他にも、以前の作品が何点か額装なしでガラスケースの中に展示してあった。

 

内藤さんの作品はいつもながら笑顔ばかりでやさしい。エッセイも、似顔絵に劣らずやさしい。似顔絵を見て、エッセイを読んでいると、いつの間にか私まで笑顔になっているような気がする。そして、知らなかった人まで好きになり、エッセイの中に書いてある本を読みたくなる。本屋さんに行った時、きっとその中から一冊は買うと思う。

 

一番心配していた「電車が止まって帰れなくなる」こともなく、無事に行ってくることができた。

念願の電車にも乗れたし、「エッセイ展」に行けたことはもちろん、親切な方に出会えたことがとてもうれしく、忘れられない1日になった。本当に、感謝・感謝の1日だった。

10月の簡単リメイク講座はハサミケース

この間の水曜日は「簡単リメイク講座」だった。

 

前回、メンバーのお一人が裁ちばさを刃の部分に黒い紙で包んで持っていた。それを目ざとく見つけた先生が「次回はハサミケースを作りましょう」とおっしゃって、今回はハサミケースを作ることになった。実は私も、何十年も前に買った時のままの箱に入れ、お裁縫箱を入れる袋の底に隠し持っていた。だから、今回も楽しみにしていた。

 

先生はリメイクを推奨している。今回は新しい布がメインだけれど「何か一つでもリメイクを・・・」と考え、Yシャツのボタンと、見えないけれど、刺繍がしてある キルティング地の裏布がリメイクのもの。

 

作ったものはこれ。こんな風にハサミが入る。

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粗が目立ちそうだけれど、刺繍部分のアップ。

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実際に私が使っているハサミは指を入れる部分が黒く、もう少し大きい。でも、何とかギリギリ使える大きさだった。

 

受講者がみんな同じデザインで作ったので、裏側はオンリーワンにするためにそれぞれが自由に刺した。アルファベットでイニシャルを刺す人あり、名前の一文字をひらがなで刺す人あり、小花を刺す人、バラを刺す人、刺す位置もさまざまで、それぞれが見事にオンリーワンに作り上げた。

私はこんな風に刺してみた。

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刺繍の部分。

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名前はひらがなで一文字「み」と、コーチングステッチで刺してみた。

しつけの糸が付いたまま写真を撮ってしまった。まつり縫いした糸も残っている。まあ、私らしいこと。

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 知らない人ばかりの中に入ったけれど、回を重ねるたびにみんな和気あいあいとなり、とても楽しかった。

来月はたぶんサイコロポーチだと思う。ポーチも大好きなのでもう今から楽しみだ。

虫難の相でも?

毎年、盆暮れと春秋のお彼岸前には甥のお嫁さんの実家から義姉経由でお花が届く。

白と黄色の立派な菊が10本づつ。他には小菊が入っていたリ、カサブランカが入っていることもある。

いつも、そのお花が届くと、庭のシバと合わせ、お墓用の花を作り、お墓参りに行っている。

 

お彼岸の少し前に義姉が白内障の手術のため入院した。それでか、この間のお彼岸の時にはお花は届かなかった。もちろん、お花が届かなくてもJAのお店で購入し、お墓参りには行ってきた。

 

水曜日の夕方、お彼岸前にはお花が咲かず届けられなかったと言い、やっと咲いたからと、義姉経由でお花が届いた。

私は木曜日を逃したら月曜日まで自由に動けない。で、木曜日、夫がデイケアに出かた後、お墓参りに行こうと庭のシバの枝を切った。

 

ここ何年か、年に1回、シルバー人材センターに生垣の刈り込みと庭木の剪定をお願いしている。今年は7月初めに見積書が送られてきたので7月中には来てくれるだろうと思っていた。ところが7月は雨の日が多く、8月は猛暑で、順番が遅れ、我家は来週になるそうだ。だから、庭の木々の枝は密集し、伸び放題になっている。

 

シバの木も然り、枝は伸び放題だ。どうせ切るならなるべく高い位置の枝にしようと、両手をあげて枝を切ると胸元に何やら黒いものがパラパラと落ちた。よく見ると、いくつもの葉は虫に食われ、葉裏にはアブラムシのように点々と黒いものが付いていた。「水で洗えばいいか」ともう一枝切ると2センチぐらいの毛虫がいくつもついていた。もう「ひゃー‼」と声が出て、枝を投げ捨ててしまった。この間、お仏壇用に切った時にはそんなことはなかったのに・・・

それでもお墓のお花にシバは欲しい。それで、毛虫に食われていない枝をそうっと選び直し、水で良く洗ってお墓のお花を仕立てた。

それから、そのままにはしておけず、身支度を整え、お墓参りの前にイヤイヤ消毒をした。

だけど、時すでに遅し、毛虫の毛が付いてしまったのか首や前腕の柔らかい皮膚が痛痒く、見ると何か所もプツプツと赤くなっていた。すぐに毛虫にも効果があるという軟膏を塗ったけれど、未だに痛痒い。

今年はチャドクガに悩まされ、今度は毛虫か・・・ 

チャドクガも今年が初めての発生だったし、シバに毛虫が付いたのも初めてだ。これも気候のせいだろうか。それとも私に虫難の相でも? ムカデにも刺されたし・・・

彼岸花がやっと咲いた

我家には白の彼岸花がある。

毎年、彼岸の入り少し前には咲き始めるのだけれど、今年はいつになっても出てこなかった。

いろんな方のブログを読んでいると「今年は遅かった」とか「やっと咲いた」とか「見に行ったけれど数が少なかった」とか書いてあったので、我家の彼岸花もそのうち出てくるだろうと思っていた。だけど、彼岸が明けても出てくる兆候もなく、絶えてしまったのだろうかと諦めていた。

すると、土曜日に同じ市内に住む方のブログに「やっと白い彼岸花が咲きました」と写真がアップされていた。「ひょっとしたら我が家でも・・・」と思い、窓から眺めてみると、茎が延びているのが見えた。

それから4日目の今朝、やっと咲き始めた。

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まだ完全には開いてないけれど、本当にやっと、やっと咲き始めた。

彼岸が明けてもう何日も経つというのに、今頃咲き始めるというのは今年はそれだけ暑かったということだろうか。植物は気温に敏感で正直だから・・・

 

夫が元気だった頃、友人に貰ったからと植えた白の彼岸花。絶えることなく、時期が少しずれてしまったけれど、今年も咲いてくれてよかった。

新聞の運勢欄を読んで

木曜日のこと。

水曜日の地方紙が読みたくて、片付けの合間に時々行く喫茶店へ行った。

普通、喫茶店には当日の新聞しか置いてない。だけど、その喫茶店は新聞や雑誌の棚の下に古い新聞をためて置ける箱が作り付けてあり、常連さんがママの許可を得て、そこから探しているのを見たことがある。で、私もお願いして読ませてもらった。

 

地方紙は地元のニュースが満載なので面白い。だけど、今の我家では2紙も購読するゆとりはなく、全国紙1紙しか購読していない。なので、喫茶店に行った時においてあればそこで読んでいる。

 

木曜日も、もちろん当日の新聞も読んだ。

その地方紙には「今日の運勢」みたいなコーナーがあり、その日の私の運勢欄には細かい言葉まで覚えていないけれど「親しい友人と楽しいおしゃべりをすると良い」みたいなことが書いてあった。

 

私は運勢とか占いとかおみくじとか、信じているわけではない。だけど、読むのは好きだ。良いことが書いてあれば素直に喜び、嫌なことだったら「ふーん」と流して終わる。その日は「親しい友人と楽しいおしゃべり・・・」と言う言葉を読んで、友人とおしゃべりをしたい気分がむくむくと湧いてきた。 

その日、私は友人とリメイクの作品展に行く予定だったけれど、友人が急遽仕事になり中止した。高校時代の友人Yちゃんはネールサロンに予約がしてあると以前聞いていた。それでか、すぐに大先輩の友人T子さんの顔が浮かんだ。

 

T子さんとは1週間前に会ったばかりだ。その日中止になったリメイク作品展の初日に一緒に出掛け、たっぷりとおしゃべりもした。なので、ちょっと迷った。だけど、またおしゃべりしたい気持ちの方が勝り、昼食を済ませた後で電話した。すると、彼女は受話器を取るなり「ヒマヒマしてるから遊びにおいで」と言ってくれた。

 

この間たっぷりおしゃべりしたばかりなのに、次から次へと話が弾み、大きな声で笑い、1時間半ぐらいの時間があっという間に過ぎ、とても楽しかった。

そして、先日会った時にいただきものの布を彼女に貰ってもらったのだけれど、1週間のうちにもうTシャツ2枚と上着1着が出来上がっていた。しかも、2枚のTシャツのうち1枚は私のサイズで作っておいてくれたのだ。その上、まだ残っている布で2人分のTシャツを作り始めていた。

私は知人からいただいた布を無駄にしないために彼女にあげただけ。彼女はその布を使って自分のものと私のものまで作ってくれる。私はただで儲けたということになる。何とありがたいことだろう。

 

新聞の運勢欄を読んで、親しい友人と楽しいおしゃべりをしたら本当に良いことありました。

嬉しかったこと、うつうつしたこと、頑張ったこと

毎日、書こう(書きたい)と思いながら、夫が寝てしまうと途端に疲れが出て「まあいいっか」と思い直し、テレビの部屋でダラダラと過ごす毎日だった。

 

誕生日の翌日、小さな小包が届いた。差出人の名前を見ると長男家族の連名だった。

包みを開くと、上の孫娘が書いてくれたバースデーカードと、刺繍セットが入っていた。

こんなようなもの。

写真を撮ればいいのだけれど、ちょっと横着をして似たようなものをのせてみた。(送られてきたセットの中には刺繍枠やイチゴのかわいいピンクッションも入っていた。糸の数も違うし、入っていないものもあるけど、こんなもの)

 

お盆に帰省した時、上の孫娘が夏休みの自由研究として刺繍をするのだと言い、こんな刺繍セットを持っていた。その時、私があまりのかわいらしさに「わあ、いいね ‼ 」と言ったのを覚えていてくれたようだ。うれしいね。こんなプレゼント。

 

私は 刺繍の道具も糸も持っている。だけど、こんなにたくさんの色はない。これだけ色が揃っていると、見ているだけで楽しくなってくる。そして、何でも刺せそうな気にもなり、俄然、やる気がおきてくる。と言いながら、まだ刺繍の本を見ているだけで、刺してはないのだけれど。まあ、今度の帰省までにはいろいろ刺して、何か形にしておきたいとは思っている。

 

連休最終日の月曜日のこと。

我家の地区は「こわすごみ」出しの日だった。このところ、離れ2階の片づけをしているのでこわすごみもかなり出る。

ごみ出しは明け方から8時30分までに出すことになっているので、6時ごろ、先ずは2袋のごみ袋を持ってごみステーションに行った。すると、廃品回収業者らしき軽トラックがゆっくりと近づいてきた。荷台には他のごみステーションから拾ってきたと思われる規定のこわすごみ袋がいくつか積んであった。

そのゴミステーションでは私が一番乗りであったこともあり、軽トラックは私の顔を見て通り過ぎて行った。私が家の前まで戻ると、ご近所さんが扇風機を2台、捨てて行った。再度、残りのごみ袋を持っていくと、もうその扇風機は2台とも持ち去られていた。おそらく、その軽トラックが持っていったのだと思う。

ごみステーションから持ち去ることは違法行為だ。そう思うと、すごく嫌な気がした。最近はそういった行為を見なくなったので市の広報が行き届いたのかと思っていたけれど、相変わらず横行していたのだ。直接言うことも、通報することもできず、知らん顔している自分になんだかうつうつとしてしまった。

 

その日は祝日だけれど、夫はデイケアの日だった。

断捨離はできないけれど、それでも少しづつは終活をしなくてはと、夫が出かけるとすぐに離れ2階の片づけを始めた。

半日以上、頑張って片付けたけれど、押入れから出したものや、夫が倒れて以来押し込めていたモノたちはそうそう簡単には片付かない。使えるけれど使っていないモノたちを処分しないと無理なのだと思う。分かっているけど私にはそれが一番難しい。年末までには何とか片付けてしまう予定でいるけれど、こんなに頑張る日があとどのぐらいあればいいのだろう。