えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

もう12月

今日は冷たい風が吹き、すごく寒いけれどどうれしくなるようないいお天気だ。

 

新しい週が始まったと思えばすぐに週末が来て、また新しい週が始まり、11月は一度も書かないうちに12月になってしまった。

毎日、書こうと思うことはいくつもあるのに寒さのせいだったり、夫のせい、年齢のせい、コロナのせいにして1日が過ぎていた。

 

それでも心身ともに元気で10月には夫と久しぶりに地元二川本陣で開催された竹下夢二展を見に行った。竹下夢二展は夫が元気だったころ何回か観に行ったことがあるけれど、市民館でもらってきたパンフレットを見せたら行きたいという反応だったので一緒に行くことができた。

 

それより少し前から夫は友人に触発されて毎週土日のどちらかではがきに絵を描くようになった。

友人が会いに来てくれた時「書いた絵をラインで送ってくれ。そうしたら俺もラインで描いた絵を送るから」といい送るようになった。そしてそれがお互いの毎週の楽しみになってきたようだ。夫は今までに22枚の絵を描いて送った。

 

私の方はというと、知り合いの作品展にいくつか行ったり、自分もリボン刺繍やフランス刺繍を刺したりしてそれなりに手作りを楽しんでいる。

そして、義姉といっしょにお墓参りに行きランチをごちそうになったり、下関から同級生が実家のことで帰省し、会って相談を受けたり、夫の装具の作り直しで何度も病院を受診したり、その補助金の手続きで市役所に行ったりと、とにかく忙しい日々が続いていた。

それでやっと落ち着くかと思ったら12月だ。

普段、掃除や片づけをきちんとしてないので頭の中は掃除や片づけのことでいっぱいだ。

今年は次男も絶対に帰省すると言っている。

子どもたちが気持ちよく過ごせるようにきれいにしておきたいと思うけれどこの寒さだ。さてさてどうなることでしょう。

うれしいお便り

ドライブレコーダーを取り付けた日のこと。

食材を買いにスーパーへ出かけ、家に戻ると郵便受けにレターパックが入っていた。名前を見なくても差出人はすぐにわかる。レターパックを送ってくれる人はただ一人、看護学校の同級生しかいないからだ。

ドライブレコーダーを取り付けただけで大したことはやっていないのにちょっと疲れてしまっていたけれど、彼女の字を見ただけで何だか疲れが吹っ飛んでしまった。

そして「何だろう?」と開けてみると中にはかわいらしいバースデーカードと高級茶2袋、そしてお便りが入っていた。

私の誕生日は9月19日なので、もう3週間も経っていた。

お便りにはバースデーカードは誕生日前に準備してあったけれど諸事情で遅れてしまったと書いてあった。彼女には100歳近いお母さんがいるはず。何かあったのだろうかと思ったけれど、諸事情としか書いてないのだから詮索するのはやめた。

 

こうして気にかけてくれる友人がいることが嬉しくもあり幸せなことだと思いながらお便りを何度も何度も読み返した。そして大げさな言い方をするならば読んでいるうちに生きる力が湧いてくる。まあ、日常の疲れが飛んで元気になれるということなのだけれど。

そして、すぐにお礼のはがきを書いた。

ハガキは8月末に田原市博物館で開催されたリトくんの「葉っぱの切り絵展」で購入したものの中から選んで。

 

リトくんの「葉っぱの切り絵展」の様子。

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写真ではわかりにくいけれど、温かな気持ちになれる良い展覧会だった。

ドライブレコーダーを取り付けた

9月下旬に自動車保険の更新手続きをした。

更新前に送られてきた案内にドライブレコーダー特約という項目があった。最近は遠出をすることもないし、高速を利用することもないけれど、あおり運転が報道されるようになってからドライブレコーダーには興味があり、付けたいと思っていた。で、担当者に詳しく聞いてみた。

ドライブレコーダーはリースで年間で1万円弱だという。これから先長い期間車に乗るならば自分で購入した方が割安かもしれないけれど、あと数年で免許証を返納しようとしているのだし、事故時にはドライブレコーダーの映像が保険会社に直接届き、通信機能も付いているとのことなので契約をすることにした。ただ、ドライブレコーダーは郵送され、届いたら自分で取り付けるのだそうだ。それを聞いて思わず「え~! 自分で取り付けるの?」と言ってしまった。もちろん、取り付け業者の紹介もあるけれど、それには5000円ぐらいのお金がかかるという。すると、息子と同年代の担当者は身近に付けてくれそうな人がいないことを確認すると「僕はプロではないけれど、母親のも取り付けたし、30分ぐらいあれば付けられるから届いたら連絡してくれれば取り付けててあげるよ」と言ってくれた。年寄りはそんな言葉を言われると、それだけでコロッといってしまいそうだ。

 

数日後、ドライブレコーダーが届いた。

だからといってすぐに電話して「お願いします」とは言えない。まずは梱包を解き、取り付け説明書を読んでみた。そして説明動画も見た。すると、自分でも取り付けられそうな気がした。ただ理解はできたものの取り付け位置に悩んだ。前面ガラスの上部から2割以内の位置まではいいけれど、ワイパーの可動範囲内にとある。ワイパーを確認すると、可動範囲はわりと低い位置だ。悩み、悩み、スーパーに行くたびに、散歩のたびに駐車中の車を見たり、たまたまあった知り合いやご近所さんでドライブレコーダーを付けている人があると聞いてみたりした。しかし、知り合いもご近所さんも業者に依頼したというし、駐車中の車をじろじろ見るわけにもいかず、月曜日に思い切ってつけてみることにした。

説明書も動画も何度も確認したので位置だけ決めたらあとは簡単だった。でも、それでいいのかの自信はなかった。

付け終わってから買い物に出かけ、帰宅後録画を再生。そして、水曜日は雨が降ったので再度買い物に出かけた後録画を再生して確認した。どちらもきれいに映っていたのでひとまず安心し、保険屋さんに自分で取り付けたことを電話しておいた。

最初はまだ契約更新前だったのでいろんな機能は使えなかったけれど、今はそれらも使えるようになった。

車のエンジンをかけるたびにちょっとうるさいぐらい注意喚起の言葉が流れる。でもやっぱり、注意するようになるような気がする。そして「前回の運転の評価はA判定でした」なんてことも。一人ならいいけれど人を乗せているときにA以外だったらどうしようかと思ってしまう。まあ、そういう時のためにも気を付けて運転しようなんて思うのだから効果はあるのかもしれない。

 

12年の時が過ぎ

2010年の9月29日、夫は脳出血を発症した。

あれからもう12年になる。信じられないような長い時間が過ぎ去り、倒れてからの日々のことを思い返すと本当に感慨深い。

発症当時は先のことを考えるとどうなるのだろうかと不安な気持ちでいっぱいだった。だけど、右半身まひで車いすの生活になり、失語症はじめ失行、失認、右半身注意障害などなど、沢山の障害が残ったとはいえ、命までは奪われなかったことをありがたいと思い、自宅で介護すると決めた。

 

6か月の入院生活を経て自宅に戻った当時、介護保険で訪問リハビリと訪問入浴を支援してもらったけれど、あとは二人だけの生活だった。

一番困ったのは買い物。それでも、当時は夜だけでなく、2時間近く昼寝をしたので近くのスーパーまでなら大急ぎで出かけることができた。それでも美容院には行けず不自由を我慢する生活だった。

 

退院後6か月が経ったころから週2回デイケアに通所するようになり、自由な時間ができた。安心して買い物や美容院には行けるようにはなったけれど庭仕事や片づけなど家のことに費やす時間ができたぐらいの感覚だった。

何年か経ち、週3回デイケアに通所するようになると友人と会うゆとりも出てきた。

ただ最近では起床時間は早くなり、就寝時間は遅くなり、お昼寝はしなくなったので家にいる間の私の自由時間はかなり減少した。

それはまあ、夫の体調が良くなったということなので良いことだと思うほかない。

 

それでも、デイケアに出かける日には庭仕事もできるし買い物にも行ける。時には友人と会うことだってできるし、今はコロナで思うように外出はできないけれど近場だったら遊びに行くことだってできる。

多少不自由だとしてもこんな生活ができることはありがたいことだ。

先日、ご近所さんが広報を届けてくれた時に「あなただから、ご主人は全然変わらずにいい顔でいられるのよね」と言われた。

自分の年齢を考えると近い将来にはどちらかが先に逝き、大きく変わるだろうと思う。でも今は自分が1日でもあとになるようにと願い、最期の最期まで2人で今の生活を続けられるようにしていきたいと思っている。

外出に悩む

前回のブログから1か月近くも経ってしまった。

その間、毎日のように書こうと思いながらも午前中は忙しく、午後になると疲れてしまい、夜は夜で夫が寝てしまうと他のことに時間を使い書けないまま時が過ぎてしまった。

 

最近は晴れ間はあるものの毎日雨が降り、コロナの感染拡大は止まることなく、私の住む市でも昨日は過去最高の92人という人が感染したという。もうそれだけで気持ちが暗くなりそうだ。

 

私は夫が家にいるときには夫のことが中心でコロナ禍でなくても外出することはない。

夫がデイケアの日には雨でなければ午前中は庭仕事、雨ならば片づけをし、そのあとは食料品の買い出しに出かけるぐらいでほとんど外出することはない。それなのに、何をしているのかわからないけれど、何だか忙しい。

それでも2週間に1度ぐらいは本屋さんに行き、図書館でネット予約をした本を受け取りに近くの市民館には行っている。

 

だけど、今週は友人と出かける約束がしてある。

初めは一人で出かける予定だったのだけれど、車で1時間ぐらいのところなのに遠くまでの運転が億劫になり、電車で行こうかと悩んでいたところ、友人が乗せて行ってあげると言ってくれたのだ。

約束した時にはわが市の感染者は1桁だったし、二人とも2回目のワクチン接種後1週間は経っていたし、高校時代からの仲良しなので甘えて乗せて行ってもらうことにしたのだ。

しかし、このところの感染状況を考えるとどうしたものかと考えてしまう。

2回接種したからと言って感染しないという保証はない。そして、彼女には肺がんで経過観察をしている連れ合いがいる。それに、30代後半の息子家族と同居している。

一緒に行けるのは嬉しいけれど、何かあってからでは遅いから、やっぱり一人で、車で行こうかと思い始めている。まだ連絡してはないけれど。

 

雨がどんなに降ろうが、降り続こうが、毎日いくつもの花を咲かせてくれる白い木槿

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 自分が悩んでいることの何と小さなことよ。

こんな花を窓から眺めているだけで穏やかな気持ちになれるような気がする。

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他にも元気なのはへくそかずら。

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ナンテンの木に絡みついてナンテンがかわいそうだけれど花が終わるまで我慢してもらおう。

コロナワクチン2回接種が済んだ

7月1日にコロナワクチン1回目の接種を受けた。

3週間後は22日なのだけれど、今年はオリンピックの関係で祝日がずれたため今日が2回目の接種だった。

 

1回目接種のすこし前、政府からのワクチン供給がどうなるかわからない状況になり、1回目の接種時に「多分2回目も大丈夫だとは思うけれど、24日の土曜日に接種できるかどうかを電話で確認して欲しい」と医師から言われ、ちょっと心配していた。市のホームページには「2回目接種予約ができない方に医療機関を紹介します」という文言が載っていたのでどこかでは打てると思っていたけれど。

 

24日の土曜日に言われた通り電話で確認すると「大丈夫です」 と言われ、安心したものの、今度は副反応のことが心配になり、ちょっと複雑な気持ちだった。

 

で、今日。

予定通りワクチンの2回目接種を受けてきた。

もう半日以上経つけれど、今のところ腕の痛みも発熱もなく、体調に変化は見られない。接種後72時間ぐらいは様子を見ないと分からないけれど、おそらく酷い副反応は起きないだろうと思っている。ひとまず安心した。

金曜日は夫の2回目接種予定日だ。夫も無事に接種でき、何事もなく経過することを願っている。

 

 

3年ぐらい前、どこから飛んできたのか 土だけが残っていた鉢にハゼラン(爆ぜ蘭)が生え、花を咲かせた。一年草なんだけれど、それから毎年こぼれ種から芽が出て花を咲かせている。

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写真が悪いけれど、結構かわいい花で気に入っている。

フウランのこと

数日前、地元の知り合いの方のブログに風蘭が咲いたという記事があった。

 

我家のフウランは離れの入り口のすぐ前、白いミニスイレンの鉢のすぐ後ろの木に引っ掛けてある。

我家も咲いているかもしれないと思い見に行くとフウランのまわりはヘクソカズラや他のつる性の植物が周りを覆い酷いことになっていた。

これではミニスイレンもフウランも咲かなくて当然の状態だと思いながら急いでつるを取ってみると、それでも小さな蕾が2つばかりついていた。フウランや白いミニスイレンにはかわいそうなことをしてしまった。それなのに2つも蕾をつけてくれていたなんて何ていいやつだ。

それからは庭に出るたびに眺めていた。

 

そして昨日、写真がかなりぼけてしまったけれどやっと花が開いた。

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このフウラン、以前にも何度か書いたことがあるけれど40年ぐらい前に友人からいただいたものだ。

その友人と最後に会ったのはもう10年も前になる。息子さんのことで相談があって訪ねてきてくれたのだけれど、夫が退院していくらも経ってない頃だったので私自身があまり心にゆとりがなかったのだと思う。上がってももらわず玄関先で少しだけ話して別れてしまった。

毎年フウランが咲くとどうしているだろうかとその友人のことを思い出している。すごく近くに住んでいるわけではないけれど同じ小学校区に住んでいるのだから連絡すればいいだけのことだけれどそれができないでいる。今ならゆっくり話ができると思うけれど。

(書き始めたときは「今日のこと」だったのに、止まってばかりなので今日を昨日に直し、また本当なら一昨日と直すところだけれどもうそのままのすることにした。)

 

今朝はモミジバアオイが咲いた。

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この花が咲くといつも本格的な夏が来たと感じる。

今週の土曜日ぐらいには梅雨が明けたと発表が ありそうだ。