えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

カラッとしたお天気の日は

今年は早々と6月のうちに梅雨明けし、その後は危険な暑さが続いている。

熱中症による救急搬送も増え、テレビでは連日こまめな水分補給とエアコンの適正利用をするようにと注意を促している。

 

夫は金曜日の訪問リハビリでは寝室から玄関の上がり框を降り、少しだけ敷地内での歩行訓練をしていたけれど、それも中止になり、エアコンの効いている室内歩行に変わった。

私はというと、気温が低くても低気圧が近づいてくると体が思うように動かず、心身ともに体調がすぐれないけれど、カラッとした暑さならば庭仕事も頑張れる。とはいえ、一歩外に出ると汗が吹き出すほどの暑さには閉口しているのだけれど。

それでも、夫がデイケアの日の午前中は保冷剤を首に巻き、帽子をかぶり、腕カバーをし、梅干を食べ、30分ごとにタイマーをかけ、水分補給と小休止を忘れずに庭仕事をしている。していると言っても1時間半か2時間ぐらいだけれど。

 

庭仕事を終えると、着ているものは絞れるほどに汗ぐっしょりになる。シャワーを浴び、着替え、着ていたものを洗濯し、早めの昼食を摂る。そして、一番暑い時間に日常の買い物に出かける。

この間の木曜日はホームセンターと園芸店にも行った。園芸店は屋根があるところもあるけれどほとんどが炎天下。不織布のマスクまでぐっしょりしてきて、もう少し見たかったけれど早々に退散した。

 

家に戻ればエアコンをつけ、小休止をすることもなく、洗濯物を取り込み、片づけ、夕食の準備にかかる。そして、帰宅予定時間の30分ぐらい前にはすべてを終え、庭仕事をしながら夫の帰宅を待っている。

 

とここまで書いて、今日。

今日は台風の影響か朝から雨が降っている。そのせいか昨日よりも気温は低いけれど蒸し暑い。蒸し暑いのでエアコンをつければ寒くなり、消せば蒸し蒸ししてまたつけてしまうという繰り返し。

そんな時、次男から電話がありエアコンが壊れたという。そして、すぐには製品がないという。

友人からはご長男が脳幹出血で救急搬送されたというメールがあった。

明日からしばらくは気温は少し下がりそうだけれど、夫に体質が似ている次男のことが心配になる。まあ、自分で考えて行動できる40過ぎのいい大人なのだから親があれこれ言うこともないけれど、対処法だけはメールをしておいた。

自分が子どものころにはエアコンなどはもちろん無かったし、扇風機だって一家に一台の時代だった。だけど、子どもたちは生まれたときからエアコンが当たり前の時代に育った。だから、エアコンなしはやっぱり心配でならない。熱中症にならないように乗り切ってほしいとただただ願うばかりだ。

 

週末の過ごし方

4日ほど前、庭のギボウシが咲き始めた。

これは一番花だ。

咲いた時、すぐに写真を撮り、ブログを書くつもりで一緒に取った他の写真と共にブログに張り付けたのだけれど、下書き保存のまま日が経ってしまった。

 

夫はデイケアに週3回通い、週2回訪問リハビリを受けている。なので、平日はすべて埋まり、自由に過ごせるのは土日だけだ。

その土日は通常の清潔行為のほかに私が手足の爪を切ったり、散髪や洗髪をしている。

先週は足の爪切りと洗髪、その前の週は手の爪切りと洗髪。今日は散髪と洗髪をした。

 

残りの時間は昨年の暮れからハガキに絵を描いて過ごすようになった。

今年に入ってもう23枚描き、今日は24枚目を書いている。

 

先週、星野富弘さんの詩画集を見ていてホタルブクロを描きたいと言った。言葉はしゃべれないのでそういったのだと思う。

ホタルブクロは我が家にはない。けれど、7月ごろまでが開花時期なので園芸店に行けばまだ苗があるかもしれないと思い、他に欲しいものもあったので久しぶりに園芸店に行った。

ホタルブクロはあるにはあったけれど、時期的にはもう遅い。多年草なので植えておけばいいのだけれど、旬を過ぎた苗はやはり買う気にはならなかった。

で、店内をぐるぐる回り苗を探していたらハイビスカスとひまわりが目に留まった。

夫はどちらかというと、おとなしくて優しくて目立たないような花が好きだけれど、夏のハイビスカスとひまわりと冬のシクラメンは別格で大好きな花のようだ。

それでハイビスカスを買うことにした。

写真が今一つだけれど、もっときれいなはっきりした赤で元気が出そうだ。

 

あと、桔梗も買った。

桔梗は我が家にも1株あるはずだけれど、絶えてしまったのか今年は芽が出てこない。

ここに地植えするつもりで置いてみた。(昨日、この位置に植えた)

 

もう一つ、ストエカス系のラベンダーも買った。最近、私がハーブに興味を持ち始めたので手始めに買ってみたのだけれど、写真を撮らずに地植えしてしまった。

 

夫が今日描いているのは桔梗。なかなか思うように描けないでいるみたいだ。

今日描いた絵は明日夫の友人に私がラインで送る。そうすると友人からも描いた絵が送られてくる。これは昨年、友人から提案されて行うようになったのだけれど、夫も、友人も、私も最近の週末のささやかな楽しみになっている。

庭のこと

昨日と打って変わり、今日はとてもいい天気になった。

外は暑いのかもしれないけれど、部屋の中にいるとエアコンをつけていなくても開け放った窓からさわやかな風が吹き込んでくる。

窓のすぐ近くにはこの間からガクアジサイが咲いている。

アジサイは開花時期が長いのでもう長い間この景色を楽しんでいる。

 

目を少し前に移動させると数年前に義姉が持ってきたツルバギアが咲いている。

かわいい花だ。

容姿はアガパンサスに似ているけれど、草丈は3、40㎝ぐらいしかない。

もう少し先に目をやると、写真は撮ってないけれどまだサツキが咲いている。

そして、庭の隅まで目をやると、これも写真を撮っていないけれど、花ザクロがオレンジ色の花を咲かせている。

 

我家の庭は草取りするぐらいで何の手入れもしていない。

最近、ガーデニングYouTubeやインスタを見ることが多い。我家の庭とは段違いだと思いながら見ていると、きれいにしている方たちの多くは土が見えるのがイヤだと言っていた。

私は反対に土が見えている方が好きなのだ。だからというわけではないけれど、皆さんのようなすてきなお庭はできないのだと変に納得してしまう。

でも、最近は皆さんから刺激を受け、もう少し庭を手入れしたくなってきた。

とはいえ、植わっているものは統一感など全くなく、どうしたら気に入った庭になるのか見当もつかない。その上、石畠で段差もある。土が流れて困っているところもある。

そんなところを畔波板を使い、コンクリートモルタルかレンガを合わせ、何とか土留めをしたい。

車庫の裏にはレンガを積むだけの花壇を作ろう。畑にしているところはいくつかの区画に分けてポタジェにしよう。そして、夫が車いすでも庭を回れるようにレンガかコンクリートモルタルで小道を作りたい・・・

レンガなら何個必要になるだろう。コンクリートならセメントと砂と砂利は何袋?

もうすべてが混ぜてあるインスタントコンクリートという製品もあるらしい。でも、我が家は石畠。砕石だって砂利の代わりになるものだって庭にある。ただYouTubeを見ていると混ぜるのは若い男性だって大変そうだ。ならやっぱりインスタントモルタルかインスタントコンクリートがいいか。

業者に頼むという選択肢はないので、最近はそんなことばかり考えている。物置だってまだ片付いていないというのに。

 

今、他に咲いているのは紫つゆ草とアジサイだけ。

秋にはもう少しいろんな花を植えたい。というか、種から始めようと思っている。

さてさて、目標はできたけれど果たしてどこまでできるだろうか。

やる気のスイッチ

夫が倒れて今年は12年目になる。

それまで、庭は草が気になるほどではなかったし、外の物置や離れや押し入れも手が付けられなくなるほど酷い状態になることはなかった。

義母はとてもきれい好きだったし、夫も自分の仕事場を始め、物置もきれいに整頓していた。

それなのに、夫が倒れてからというもの庭の草は気になって仕方がないし、物置や離れの2階は手が付けられないほどになってしまった。

庭は夫が倒れてから約1年間、何もしなかったことが原因だと思う。一旦草だらけにしてしまった庭はどれだけ頑張って草取りをしてもある程度はきれいになるものの元のようになることはない。

外の物置や離れの2階は、車いす生活になってしまった夫が母屋で生活できるようリフォームするために、まだ入院中に事務所にしていた2部屋分の荷物を一旦そちらに仮置きしたからだ。

仕事の資料やこれから先絶対に使うことがないと思われる法規や構造計算の本などは割と早く処分した。しかし、図面や書類などは5年間の保存期間を考え物置に置いた。図面はPCで書いていたけれど、模型を作るためにドラフター(製図台)は置いてあったし、A3サイズのプリンター、コピー機、机サイズの図面入れ、書類ケース等など嫌になるほどの荷物があった。私としてはかなり片づけたつもりだけれど、いまだにたくさんのものが残っている。まあ、外の物置は8畳ぐらい、離れの2階は次男が帰省した時に使う以外の13畳ぐらいは置いておけるから放っておくことができるのだけれど。

 

草取りや庭仕事は気になれば少しづつでもできる。だけど、いったん手が付けられないほどの状態になった片づけはそう簡単にはできない。こうしてごみ屋敷になっていくのだろうかと思いながらため息を吐くばかりで少しも進まない。毎年「今年こそは片づけよう」と思うのだけれど。

数年前、それでも自分が元気なうちにと必死で片づけていたら、帰省中の長男が「そんなに頑張らなくても(母さんが死んだら)僕が片づけてあげるから大丈夫だよ」と言った。その言葉を聞いたら何だか安心したというか、業者に頼めるだけのお金を残しておけばいいか、という気になり力が抜けた。

 

しばらく前まで午後になると座っているのも辛く寝てしまう日が多かった。

夫が家にいる日は同じ部屋で過ごす時間が多いのでYouTubeを見る機会が増えた。それまでは手芸と夏井いつきさんのチャンネルを見るぐらいだったけれど、今ではガーデニングや片づけのチャンネルも見るようになった。

そうしたら俄然やる気のスイッチが入った。

この間は外の物置のものを45㍑のごみ袋3袋分、壊すごみとして出し、書類類も少しづつシュレッダーにかけている。夫が家にいる日も夫の視界に入る窓の近くの草取りをしている。

庭は草取りだけでなく、レイズドベッドを作ろうか、ポタジェというか、野菜も花も植えようか、あそこはこうしてああして・・・と頭の中は忙しい。

片づけも、今のところやる気のスイッチは入ったままなので、今年中には全てを片付けようと思っている。

いつ切れてしまうかわからないようなやる気のスイッチだけれどなんとなく今度は前に進められそうな気がしている。

受診日の雨は辛い

今日は夫の脳外科の受診日だった。

3か月に1度、総合病院で経過観察している。

 

予約日が近づくとお天気が気になり、毎日夕方のニュース情報番組の天気予報を見ている。夕方の番組の天気予報が一番地域に密着した予報で豊橋の情報も放送されるからだ。同じ愛知県でも名古屋と私が住んでいる豊橋ではかなり違い、豊橋では静岡県西部地方の予報の方が名古屋より近いぐらいだと思っているからだ。

 

1週間前の木曜日、週間天気予報では水曜日までは晴れ。木曜日は曇りだった。翌日も木曜日までは同じで、金曜日は雨の予報だった。そうすると嫌な予感が始まる。金曜日の雨は土曜日に移動するかもしれないけれど、木曜日になるかもしれないと思うからだ。翌土曜日になると嫌な予感は的中し、もう木曜日は雨の予報に変わった。その時点では午後からの雨予報だったものが昨日の予報では9時から12時に傘マークがついていた。

お天気は自分では変えられないので考えても仕方がないのだけれど「雨だと嫌だなあ」と当日のことを考えただけで憂鬱になってしまう。

 

今朝、起きたとき、どんよりした雲が空を覆い、今にも降り出しそうな様子だった。

朝食を食べ終えたころにはパラパラ降りはじめ、出かけるころには本格的な雨になっていた。

玄関から車庫までのアプローチが結構長いけれど、そこまで濡れない工夫をすれば車庫は屋根があるので乗り降りには困らない。問題は総合病院に着いてからだ。

車いす用の駐車場はあるけれど停められたことはないし、停められたとしてもそこには屋根はない。建物前の歩行スペースの前には屋根があるけれど完全に雨にぬれずに乗降できるほどの屋根ではない。そして、車いすの駐車スペースとタクシー乗り場とバス乗り場があり、乗降に使えるスペースは2台分ぐらいしかない。しかも、柱はあるし、歩行スペースとの境目の10㎝か15㎝ぐらいは45度ぐらいの斜めになっている。車いすの人にやさしくない造りだ。

以前入院していた回復期リハビリ病院や歯科に通っていた療養型病院、コロナワクチン接種に行った近くの病院などには屋根付きの乗降スペースがあった。もちろん、1台しか使えないし、駐車スペースではないので車いすの人を下ろしたら車は移動させなければならないし、順番を待つ必要はあったけれど、濡れる心配せずに安心して乗降できた。

 

病院に着いた時、結構な雨が降っていた。前述したように車の半分ぐらい屋根がかかる位置で乗降できるところは2か所しかない。2か所とも埋まっていたのでしばらく待っていた。そこに停める人たちはたいてい車いすの人の乗降に使っている。見ていると、前の人は3人がかりだ。一人は車いすが雨に濡れないようにしている。あと二人は乗降の介助をし、降りたら二人は車いすの人に付き添い、もう一人は車を動かした。もう一組も三人がかりだった。

私は一人。何だか介助を手伝ってもらえる人たちが羨ましかった。

私は雨がっぱを着て、車いすを車から下ろし、濡れないように準備。それから夫を一人で介助して下ろし、車いすに乗せ、入り口付近の濡れないところで待っててもらい、車を駐車スペースに移動。

受診後も同じ。

受診を終えて家に戻ったら疲れてもうぐったりだった。

それでも昼食は作らなければならない。内服薬は調剤薬局にもらいに行かなければならない。

 

介護タクシーを頼めばよかったかな」と思うけれど、行きは良くても帰りのことを考えると悩ましい。75歳になったら免許を返納し、訪問診療に切り替えようかと思案中だけれど、こんな日には75歳まで待つことはないかと考えてしまう。

それでも、受診は3か月に一度。毎回大雨が降るわけでもないし、もう少し頑張ろうと思いなおしている。

 

 

庭仕事に追われている

このところ、夫がデイケアに出かけると雨が降らない限りは庭仕事から始める。

ただ、私の自由になる時間は限られている。だから午前中は1時間ぐらいを目途に行っている。タイマーを近くに置いて始めるのだけれど、タイマーが鳴ってもあと10分、あと10分、もうちょっと区切りまで・・・と、結局2時間ぐらい庭から離れられないことが多い。草もさることながら、庭木が生い茂り、庭仕事をやらずにはいられないのだ。夕方も早めに夕食の準備を済ませ、夫がデイケアから帰宅するのを待ちながらやはり30分から1時間ぐらいを目途に行っている。

それでも、思うように進まず、庭木も草も気になって仕方がない。かといって、除草剤は使いたくないし、お金さえ出せばシルバーさんなりに頼めることは分かっていても自分でできない生け垣の刈り込みならいざ知らず、自分でできることまではもったいなくて頼めないでいる。ということで自分でやるしかないのだ。

 

庭仕事をして、買い物を済ませて、昼食を食べると、もう動けない。夜中に夫のトイレで何度も起きることもあるけれど、睡魔が襲い、座っているのも辛くなる。ちょっと横になればいつの間にか寝てしまい、目覚めたときにはもう何かをやろうという気にはならない。洗濯物を取り込んで片づけ、夕食の準備にかかり、また庭に出ることになる。

 

「庭仕事ができただけでもいいじゃないか」と思うようにしているけれど、読みかけの本は先に進まず、帯を解いてバックにリメイク途中のものは裁断したところで止まっているし、片づけは中途半端で落ち着かないし、精神衛生上悪い。

と、言いながらも今日も庭仕事三昧だった。

案外、庭木の刈り込みも草取りも好きなのかもしtれない。

 

 

 

今年の連休は

ゴールデンウィークと言われる日々は昨日で終わり、今日からいつもの日常に戻り、夫はデイケアに出かけて行った。

今年は3連休、平日、3連休、平日、2連休と飛び石だったので中学生と小学生がいる長男家族は帰省せず、年休が取れた次男だけが帰省した。

次男は3日の夕方帰省し、3泊し、6日の夕方自身の家に帰って行った。

 

夫は連休の間デイケアは通常通り。訪問リハビリは暦通りなので2回休みと重なり、息子が帰る日にはこちらの都合で休んだ。

私はリボン刺繍の講座を月一回受講しているけれど息子の帰省と重なったので今月は休むことにした。

息子が帰省したからといって、リボン刺繍も訪問リハビリも休まなくてもいいのだけれど、残り少ない人生で息子と関われる時間も限られていると思うと帰省している間ぐらい同じ空間で過ごしたいと思ってしまうからだ。

 

子どもが帰ってからは布団を干したり、敷パットやシーツ類を洗ったりと部屋の掃除を残して片づけだけは済ませた。

あとは夫の洗髪や爪切りなどをしただけで年寄り二人の生活は静かすぎてさみしいぐらいだけれどそれも悪くないと思いながら窓から庭をボーと眺めて過ごしていた。

 

連休の間に下の孫の誕生日があった。誕生日に間に合うようにとお祝いとメッセージハガキを送っていたので長男からはお礼のラインが入ったり、母の日にも何か贈ってくれた(母の日には間に合わなかったけれど)とラインが入ったりした。

母の日のプレゼントなんて小学生のころに1度、結婚してから数回もらったことがあるだけだ。友人たちが子どもからプレゼントをもらったと聞いても我が家には母の日なんて無縁のものだった。それが今年はプレゼントを贈ってくれたという。今年はプレゼントをしたいと思ってくれたことに思い当たることは多々あるけれど、予想もしていなかっただけに心づかいがすごく嬉しかった。母の日は過ぎてしまったけれど、まだ届いていないので何を贈ってくれたのかわからない。だけど、何が届くんだろうと想像しただけでも嬉しくてわくわくしてくる。

こんな風にして我家の連休は終わった。