えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

毎年、同じことを繰り返している

今年も残すところあと1週間となった。毎年、最後は開き直るのだけれど、まだまだ足掻いている。

先日、長男からラインがあり、今年は27日の夕方に帰省し、1月4日か5日に帰るという。次男は29日の夜中に帰省し、1日の最終列車で帰るとのこと。

夫のデイケアはあと3回。長男たちが帰省するまでには2回。きれいにして迎えたいけれどもう掃除は行き届きそうもない。今日は1日、台所の片付けをしていたけれど、やり始めるのが遅すぎるのだ。まぁいいか。今年も半分目を瞑ってもらおう。

でも、みんなが帰省するまでまだまだ足掻きそうだ。

情けないけれど、毎年同じことを繰り返している。

忙しい年末なのに

今年も残すところあと3週間ほどしかない。

毎年12月に入ると「来年はこうして、ああして、これをやって、あれをやって、こんな風に過ごそう」などなど、計画するのだけれど、実行できたためしがない。なんで学習できないんだろうと思うけれどこれが私なので仕方がない。

とはいえ、未だに悪あがきしているせいか気忙しくてしかたがない。

 

それなのに、ネットでメタセコイアの紅葉がきれいだと知ればやることがいっぱいあるのに近くの公園まで見に行ってきた。

この公園は中心部分が少年野球のグラウンドになっていてその周りにぐるっと1周メタセコイアが植えてあり、散歩できるようになっている。

 

この日は7日の木曜日。ちょうど子どもたちが野球の試合をしていたのでしばらく観戦。

 

ぐるっと1周して帰ってきた。

 

今日は今日で、眼科受診のその前に近場の神社の大イチョウに会いに行ってきた。

隣の市まで出かければもっとすごい、このイチョウの何倍もありそうな大イチョウに出会えるのだけれど、さすがにそこまでは行く元気がなかった。というか、まずはこのご神木の大イチョウに会いたかったのだ。

ということで今日もやる予定だったことはできず。

私のことだから「まぁ、いいっか」と言って今年も終わるのかな。

近場で黄葉を楽しむ

昨日は勤労感謝の日。祝日だけれど夫はデイケアに出かけた。

私は図書館に予約していた本が近くの市民館に届いたというので受け取りに出かけ、その足で本屋さんに寄り、帰りに食料品の買い出しをして家に戻った。

 

家に戻るともう昼食の時間。一人なので冷蔵庫の残りご飯をチンしておにぎりにし、残りもののおかずで簡単に昼食を済ませ、ちょっと一服。

 

テレビでは連日のように紅葉のニュースが流れている。

「あ、きれいだなあ」と思いながら眺め、実際に見たらもっと素晴らしい眺めだろうと思うけれど、遠出はできないし、人混みは好きではない。

窓からは家の前の公園の紅葉は見えるし、もう少しすれば裏のお宅のもみじが真っ赤に色づくはず。ま、風光明媚なところというわけではないけれど、それでも十分に楽しめる。

午後からは年末に向け掃除をする予定だった。

買い物の道中で街路樹のイチョウが黄葉しているのを楽しむには楽しんだのだけれど、なんだか運動公園のイチョウ並木を歩いてみたくなった。

で、予定を変更して自転車で出かけることにした。

 

運動公園のイチョウ並木。

右側に野球場、左側にテニスコートがあり、手前には路面電車の停留場。奥には池はあり、池の周りは遊歩道になっている。そのまた奥には小さな子どもさんたちが遊べるような遊具がある児童公園になっている。

 

イチョウ並木はそんなに長い距離ではないけれど、良い感じに黄葉していた。

ここを歩くのも毎年にささやかな楽しみの一つだ。

お天気は快晴。温かくて風が心地よい。空を見上げれば青空が広がり、黄葉が映える。一人だけれど、スキップでもしたなるようなウキウキした気分になってきた。

掃除はできなかったけれど、近場で黄葉を十分楽しめたから良しとしよう。

似顔絵ッセイ展に行って来た

毎年、10月に蒲郡図書館で「内藤勲の似顔絵ッセイ展」が開催されている。

内藤さんは豊橋在住の似顔絵イラストレーターで蒲郡図書館での作品展の時だけエッセイを添えた作品を展示される。

私はこのエッセイが添えられた作品展が毎年の楽しみの一つだ。

今年は11月15日から27日までの開催で、もう28回目になるという。

 

蒲郡図書館までは我が家から車で約1時間。最近は車の免許返納を考えている身。行ったことがないところではないけれど、遠出は考えてしまう。電車だと歩く時間、待ち時間を合わせると多分1時間30分ぐらい。行きたいけれど開催期間中他にもいろいろ予定もあるし、行くとしても行ける日は期間中に2日しかない。大体が出不精故にどうしようかと悩みに悩んでしまった。でもやっぱり行きたいが勝ち、今日は午後から用事があったけれど、夫がデイケアから帰宅する前には用事もできるだろうと踏んで思いきって車で行くことにした。

車の中で昼食をとれば時間短縮になると思い、おにぎりを握り、水筒を準備して夫をデイケアに送り出すと直ぐに出かけた。

コロナ以降、展示場所が事務所横の部屋から入口ホールに変わり、規模も縮小されたように思う。パンフレットの字が読めるかどうかわからないけれど、今年は10名の似顔絵とエッセイで、全員知っている人ばかりで楽しめた。

やっぱり頑張って行って良かったと思える絵ッセイ展だった。

久しぶりの外出

何年ぶりだろうか。電車に乗って外出するのは。コロナが感染し始める前からだからもう5年以上になると思う。

下書きのまま放っておいたのでちょっと前のことになってしまったけれど、10月18日に刈谷市美術館で開催中の「和田誠展」に行ってきた。

夫も和田さんのイラストは好きなはずだから「行きたい?」と聞いてみた。夫が行きたいと言えばちょっと頑張って車で行くつもりで。けれど、夫は「うーん」と言って首をかしげたので電車で行くことにした。我が家から刈谷市美術館までは市内電車で約30分、JRで30分。徒歩の時間と待ち時間を加えると2時間近くかかる。

市内電車には20人近くの乗客がいて、途中で乗ってきた数人以外の男性はマスクなしだった。コロナが5類に移行してからも私が行く食品スーパーや夫が通う介護施設ではまだマスクを外している人を見たことがなかったのでちょっと驚いた。というか、世の中は確実に変化しているのだと実感した。

 

和田誠展」は平日にもかかわらず大勢の人で賑わい、人気の高さを物語っていた。作品は4歳の頃の絵に始まり、83歳で亡くなるまでを年表に沿って時系列に展示され、その仕事の幅広さと仕事量に圧倒された。あれもそうだったのか、これもそうだったのかと思いながらじっくりと楽しませてもらった。

 

見終わってから公式図録と絵はがきを購入し、隣にあるお茶室で和田さんのイラストを焼印した限定のお饅頭とお抹茶をいただいて帰宅した。

当日は朝から体調が今ひとつだったこともあり、くたくたに疲れてしまったけれど思い切って出かけてと良かった思える展覧会で、帰宅後も図録を見ながら何日も余韻に浸っている。本当に楽しい展覧会だった。

あれから13年

2010年9月29日、夫は脳出血を発症した。左被核出血、出血量は約65㎖。当日夜中に緊急手術を受け血腫を除去したけれど、出血量が多く、脳の広範囲にダメージを受けてしまった。

急性期の病院に約1ヶ月半入院、その後回復期リハビリ病院に転院し、トータル6ヶ月の入院生活を送った後、自宅療養となった。それから右半身の完全麻痺、失語症、失認、失行、右側の注意障害等の高次脳機能障害というたくさんの障害が残り車椅子生活になった夫の介護生活が始まった。とはいえ、夫の退院に合わせ仕事を完全にやめた私にとっては夫一人の介護など決して大変なことだという思いはなかった。

 

あれからもう13年だ。月日の経つのは本当に早い。

はじめは訪問入浴と訪問リハビリだけだったので自由がきかず、ちょっと大変なこともあった。でも、試行錯誤しながら、戸惑いながらも、当時の夫は2時間ぐらい午睡していたこともあり、何とかなった。

今は、月・水・木と、デイケアに通所しているし、月に1度、一泊二日ではあるけれどショートステイも利用しているので自分の時間も持てている。それに、13年も経つと生活は落ち着き、困ることはほとんどなく、ほぼ変わらない日常を送っている。

それでも人様にはすごく大変に映るらしい。大変だけでなく、気の毒だったりかわいそうだったりするみたいだ。実際に「大変だね」とか「献身的に介護している」とか、ほかにもいろいろ悲しくなるようなことも言われたりする。当の本人は元より家にいるのが好きだし、出かけたいという欲求もない。週に3日、デイケアに行っている間に買い物にも行けるし、銀行や郵便局にも、大好きな本屋さんや図書館にだっていける。友人とだって会っておしゃべりもできる。

夫の失語症は話すことができないけれど、私が話すことはほぼ理解でき反応もある。土日には家で絵を描いたりCDを聴いたりして自分の楽しみを持てている。私も傍らで手芸をしたり、疲れているときにはトイレ介助だけすればあとは夫のベッドでだらだら過ごすことだってできる。月に一度はリボン刺繍の教室にも通えている。決して大変でもかわいそうでもなく、それなりに生活を楽しんでいる。それなりにだけれど、この年になればそれなりに楽しめれば十分だと思う。

相田みつをさんの書に「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」というものがある。それなら私はいつだってしあわせだと思う。

そして、これから先、まだまだ続く介護生活だけど、今のまま自然のままに暮らせたらどんなにしあわせだろうと思う。

8月のこと

8月も今日でおしまいだ。

今月は何をしていたんだろう、わたし。

 

前半は子どもたちがいつ帰省してもいいようにと掃除に明け暮れていたのだけれど、長男家族はお嫁さんのお母さんから上の孫が受験生なので帰省しないと聞いてがっかり。お盆に帰省予定だった次男は台風7号が直撃しそうだったので残念だったけれど中止した。

台風が近づくと私の身体は気圧に反応し心身ともにやや不調になるので、日中はだらだらと過ごす日が続いていた。

 

お盆が過ぎてから、受験生だという上の孫が一人で遊びに来た。とはいえ、お嫁さんの実家に泊まり我が家に来たのは1日だけ。おいしいものも食べさせてあげることもなく帰って行った。受験生がいるので帰省しないと聞いていたけど何だったのだろう。まあ、子どもたちがみんな仲良く元気で幸せに過ごしているのなら何も言うことはないのだけれど。

それでお盆の予算が余ってしまったので地元の果物でも送ろうと思い、スーパーへ行くたびに品定めをしていた。だけど、お盆を過ぎてしまうと思うものが見つからず、今日はちょっと遠くにあるJAの選果場の横にあるフルーツショップまで足を伸ばし送ってきた。

 

あとはリボン刺繍の基礎コース15作品が今月終了し、その15作品のうちから8作品を選び、11月に市民館のホールで習っている人たちの作品展示があるのでタペストリーを作り始めている。

まあ、こんなことで8月は終わってしまった。